「俺は人間をやめるぞ!ジョジョーッ!!」(ディオ・ブランド―、『ジョジョの奇妙な冒険』第2巻より)

 

新たに始める事よりも、止める事の方が難しい。
捨てる事の方が時に難しい。
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私たちは、小さい頃からたくさんのものを
手に入れて、今日まで生きてきました。

人間関係、物、価値観、考え、環境、お金、恋人。

※手に入れるって表現は
多少おかしいかもしれませんが、
文脈から汲み取って欲しい。

携帯。スマホ。iPod。連絡先。LINE。Facebook。
彼氏・彼女。友人関係。学校。仕事場。

全部捨てられない。
失ってしまうと虚無感を感じてしまう。
人間関係を捨てると、自分の居場所が無くなってしまう。怖い。寂しい。

全部捨ててしまうと、自分の人生がとてもつまらなくなる。

良い感情も悪い感情も、無いよりはあった方がいいに決まってる。
何も変化の無い平坦な道のりを進むくらいなら、
でこぼこした道の方が楽しいはずだ。

このように考える子がいます。
あなたはこれを読んで、どう思いますか?

共感できるかもしれないし、
理解できないかもしれません。

どちらでもOKです。正解はありません。

 

上に書いた女の子は、

変化を望んでいるようで
「現状維持」を望んでいます。
何も変えたくないわけです。

 

受験勉強頑張りたい。
大学に入って○○さんのようになりたい。
でも頑張れない。うらやましい。

 

いつまでも、

他人の物語を生きているわけです。
他人のFacebookを見て、Twitterを見て。

 

憧れを持つのはいいでしょう。

でも、
「憧れる人の物語に生きている気がするだけの、タダの脇役」
になっていないか。

 

他人の価値観で生きていないか。

 

それが悪いこととは言いません。

何が正解なんてわからないから。
でも、他人の価値観で生きて
苦しんでいるなら、変わってみたら?
ということを提案したい。

 

 

僕たちは一人ひとりが、

自分と言う物語の主人公であるべきです。

決して、他人の物語の主人公にはなれないし、
いつまでも他人の物語で生きていける保証はありません。

 

彼氏の物語に生きる人がいるとします。
彼氏に必要とされる、それが嬉しい。

 

別にそれはいいんですよね。
じゃあ、もし彼氏の物語にあなたが
要らなくなったらどうしますか?

 

「おまえ、弱いしパーティに要らないや。」
と言われて2つ目の町でポケモンセンターに
預けられる弱小モンスター(コラッタとか)のように
なるかもしれません。

 

そんなとき、
路頭に迷うのはあなたです。

 

私は人生とは何なのかなんて
わからないし、偉そうなことを
言うつもりはありません。

 

でも1つだけ言える事があります。
生きる事って山登りみたいなものだな、ということ。
嬉しい事もあれば悲しいこともありますよね。

 

こういった上がり下がりがあるから
楽しいわけです。

 

でも、他人の物語に生きると言う事は、
人におんぶしてもらって登ることです。

 

喜びも苦しみも、
「感じる気がする」だけ。
本当の意味で楽しめるわけがない。

 

おんぶしている人が裏切ったら
あっという間に遭難してしまいます。

 

そろそろ、地に足付けて、
自分の力で歩いていきませんか。

 

荷物が重くて登れないなら、
全部捨てればいいんですよ。

 

携帯?捨てればいいじゃないですか。
スマホ?画面たたき割ってやりましょう。
友達?本当に腹を割って話せる奴以外は要らないです。
恋人?心の穴を埋め合うだけ、慰め合うだけの人なら要らないです。
LINE?Facebook?すぐにアカウント消せばいいです。

もちろん私が言っている事は
けっこう極端と思うかもしれません。

 

でもね、私たちはこんなもの、
子供のころにはほとんど
持ってませんでしたよね。

 

本当に自分の物語を生きる為には、
別に要らないんですよ。

重すぎだし。こんな色々持って
走れる人ならいいんですけど。

いま他人の物語でしか
生きられない人は、筋肉がないわけです。
そんなに荷物持ってちゃ動けませんよ。

 

昨今、「断捨離」って言葉が
流行りましたが、甘いでしょ。

 

何かしたいことがあるなら、
全部捨てましょう。
「捨てたくない!」って拒否反応が出るなら、
それに依存しているってわけですよ。

 

携帯、叩き割られたくないでしょ?(笑)
それだけ私たちは依存しちゃってるんです。

LINE消せない?
それだけ人間関係に依存しちゃってるんですよ。

 

 

最初に戻って。
なぜ『ジョジョの奇妙な冒険』のDIOの
セリフを引用したのか。

 

私は、彼こそ自分の物語を
生きている人だと思うからです。

 

「俺は人間をやめるぞ!」
自分の物語を生きる為に、
DIOは石仮面をかぶり、
人間をやめたのです。

 

やっていることが正義だろうが
悪だろうが、その人なりの正義を持ち、
物語を生きている人を、
私たちは好きになります。

 

もしかしたらDIO自身も
過去に縛られてたのかも、
という見方も出来ますけどね。

 

ワンピースやドラゴンボール、ナルト、
スラムダンク、宮本武蔵、エレン、
ルルーシュ、ハルヒ、
バクマンの登場人物みんな、
ちはやふるの登場人物みんな(笑)

 

主人公であれ敵であれ、
自分の物語を生きている人は魅力的です。
脇役でも、目立たなくても、
カッコいい者はカッコいい。

 

バクマンとかちはやふるとか
読んでみるとわかります。
皆例外なく魅力的です。
現実世界では間違いなく目立たない人も、
たまらなく魅力的なんです。

 

 

誰かの価値観に縛られて
「生きているフリ」っていう状態から
抜け出し、自分の物語を
生きる為にはどうすればいいのか。

 

答えは1つではありませんが、
1つはあらゆるものを「捨てる」
ということでしょう。

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※別に本当に大事なものまで捨てろと
言ってるわけじゃないですよ。
友達にひどい態度を取って距離を取れって
言ってるわけじゃないですよ。

自分の物語を生きる為に
余分なものを捨てよう、
って言ってるんです。
思考停止せずに深く考えて欲しいと思います。

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そしてもうひとつ大事な事は、
「子供の頃に戻る」
って事だと思います。

 

私たちが子供のころは、
今みたいにごちゃごちゃ
考えることもなく、
人ともすぐに連絡取れるわけ
じゃなかったと思います。

 

でも、きっと多くの人が
自分の好きなように生きていたと思います。

 

年齢が上がるにつれ、
色んな荷物をぶらさげるようになり、
色んな人の生き方が見える様になり、
私たちはどこに進めばいいか
わからなくなったんだと思います。

 

傷つけられ、愛されない経験をして、
失敗して、挫折して、自分を責めて、
自分の物語を進めるやる気が
無くなってしまっているだけ。

 

 

今こそ、捨てる時です。
そして子供に戻る時です。

リスタートしたいと思うならば、
データリセットしないといけないわけです。

 

以下のような状況に立たされた時、
決断するのは他人ではなくあなたです。

 

 

 

 

 

 

 

 

「データが全て消えてしまいます!

一度消してしまうとデータは再生できません。
データをリセットしますか?」

はい
いいえ