「ロトの紋章〜紋章を継ぐ者達へ〜」とは、「ロトの紋章」の続編。

「ロト紋」はドラゴンクエスト3の100年後の世界、異魔神という新しい魔王が世界を支配しようとしている時代に、アルスと「ケンオウ」達が異魔神打倒を目指し成長していく物語です。

「紋継ぐ」はさらにその25年後。異魔神が倒され、平和な世界を取り戻した世界。しかしある時突然、「呪文」が使えなくなり、地下世界アレフガルドとの交易が途絶え、ラダトーム城の人々が消えてしまいました。ラダトームにはアランとアステアもいましたが、彼らも消えてしまいました。

今作は、アランとアステアの息子、アロスが主人公です。

あらすじ

しかし今回の主人公アロスは、かなり曲者というか「王道」のヒーロー、勇者ではありません。まず盗賊に育てられています(笑)

盗賊として生きてきて、盗賊の技を身につける勇者。今までにない設定です。

呪文が消えてしまい、世界に不穏な空気が漂う中、キラとヤオの息子リーがラダトームに訪れます。かつての勇者と聖戦士の子孫が出会うとき、また「勇者の物語」が始まるのです。

みどころ

ロト紋フリークなら、前作の登場人物達が出てくるだけで歓喜じゃないでしょうか(笑)

アルス、アラン、アステアだけじゃなくキラヤオファン爺ポロンなど、おなじみのキャラが登場します。

また、アロスは盗賊育ち故に、勇者の血を引く自分を認めることが出来ずに葛藤します。前作のアルスを上回る自信の無さっぷりです。リーはキラのまんま(笑)幼なじみのユイはヤオみたいです。

さらにダメダメなアロスが、どう成長していくのか。今までにない勇者像を作ることが出来るのか、見ていくと面白いかもしれません。

そしてなんといっても「謎」ですよね。今作はロト紋のような一方通行のシンプルな物語ではなく、いろんな謎と人間関係が絡み合っています。そこを見ていくのが最大の面白さかも知れません。

ファンじゃなければちょっと我慢が要るかも…

とはいえ、紋継ぐは少し長いです。変な話「だらだら」している印象も受けるかもしれません。

ただでさえ新刊が出るのが遅いのに、ストーリー展開もそこまで早いわけじゃない。ロト紋は21巻で終わっているのに対し、紋継ぐは19巻が出た今でさえ、まだまだ物語の序盤〜中盤な感じ。

作者生きてる間に終わるのか?w

今回は謎もたくさんあるし、状況が複雑になってきているので、じっくり読まないといけません。それを考えれば、ストーリー展開も多少ゆっくりでもいいかなー。許せる!

アニメ化も期待!まぁムリだろうけど…笑