元教え子で後輩である大学生の子から、
「大学を辞めようかどうか悩んでいる」
という相談を受けた。
最近になって、
この手の相談が増えた。
断っておくけど、
僕自身は
「大学やめちゃえよー」
ということを人に勧めたことはない。
本人がどうしても辞めたい、
大学に行っても仕方がない、
めちゃめちゃやりたいことがある、
という子に対しては「それならいいんじゃない?」ということはあるが。
大学が充実したり
大学できちんと学ぶべき人に対しては、
たとえ一時的に大学に通うのがシンドくても
「なんとか踏ん張ってみよう」
って言うようにしている。
僕自身がそうだったように、
- どうしても大学という世界が肌に合わないとか、
- 何となく毎日を過ごしているだけの生活が嫌だとか、
- それとも何か自分で情報発信したいとかビジネスしてみたいとか、
何か熱いモノを持っている子に限っては、
別に大学に行くことが
100%絶対正しくて将来安泰の道ではないと思っている。
自分の感性に合わないモノを
「お残しは許しまへんでぃ!」
といったルールや価値観のもと食べ続けるくらいなら、
一旦休学して
ゆっくり将来の事を考えてみるとか、
それでも大学という道に
可能性を感じないのであれば、
大学を辞めるという選択肢もないではないのかもしれない。
メンターがいるかどうかで人生は大きく変わる
相談を受けてて、
めちゃめちゃ大事だなって思ったのは、
こういう自分の人生の大切な選択をするときに
まずは否定せずに話を聞いてくれる存在。
一般的な人と少しズレた選択をしようとする時、
たいていの人は否定から入りがちだ。
- やめたほうがいいよ
- 危ないよ
- 失敗するよ
あなたの事を
心配しているような発言かもしれない。
本当に心配しているかもしれない。
でも中には、
良い人だと思われたい、
それだけの理由で引き止める人もいるだろう。
あなたには
変わってほしくないから
引き止めるということもある。
なぜなら、
人間は基本的に変化を嫌う生き物だし、
あなたがチャレンジするという選択を認めることは、
もしかしたらその人は
チャレンジしてない自分を認めることにもなりかねない。
だから
そんな自分を
正当化するために
「いやいやそんなことしてもムダだよ、うまくいかないよ、安全にしたほうがいいよ」
と引き止める事も
あるかもしれない。
だから大切なコトは
本当に信頼できるメンター(師匠)を持つこと。
自分の事を良く理解してくれていて
きちんと話を聞いてくれる、
そして自分の答えを押し付けるのではなく
あなた自身の内側から出てくる答えを
待ってくれる人。
もしあなたがメンターいないなぁ、
と思うのなら好きな本でもいいだろう。
その著者があなたのメンターになるし、
機会があるならセミナーや講演会など
実際に会える方法がないか探してみてもいい。
やはり本だけでは著者のことは分からない。
僕もたくさん著者と出会ってきたけれど、
本だけでは伝わらないものがたくさんあるし、
実際に会ったほうが100倍その人の事を好きになれる。
(その逆もあるけど笑)
最終的には自分で決めること
僕はその子に言ったのは、
「どっちでもいい」ってこと。
やめようがやめなかろうが、
結局はその後の自分の努力次第。
選択そのものは実はそこまで重要じゃなくて、
その後が重要。
だし、何より自分で選択するということが
一番重要だと思う。
なぜなら日本人の多くは
自分で物ごとをきめられない。
自分で答えを作れない。
それはそういう選択肢教育を受けてきたから。
答え探しの教育を受けてきたから。
初めから決められた答えを当てられる人が優秀。
試験ってそういうものでしょ?
それが悪い事ではないけれど、
だからといって自分の人生のことまで
どこか正解は無いかな?と悩んでしまうし、
自分で答えを作れない、決められないのは、
人生の主導権を誰かに委ねていることと同義だ。
つまりそれは自分の人生を生きてないってこと。それはヤバイ。
だから僕は塾生に対しても
まずは自分で考えろってしつこく言うし、
カンタンには答えは言わない。
それは不親切なのかもしれないけれど、
でも今の若者に必要な教育って
そういうことだと確信してる。
これからの時代に求められるのは
言う事を忠実に守るだけの人間じゃなくて
自分で考えて自分で行動できる人。
それが出来ない指示待ち人間は
どんどん置いて行かれるし、
誰かの命令の下でしか働くことができなくなってくる。
そしてそういう人が大半になるわけだし、
ということは「代わりが利く」ってことだ。
ならいつクビを切られてもおかしくないってこと。
本当に使える人材、
人に社会に貢献できる人間になるためには
まずは自分で考えて行動すること。
誰かに答えを聞かずに(アドバイスとかはいいよ)
自分で答えを出す、答えを創り出そうって意識を持つこと。
まずは自分自身がそういう人間で在りたいなと思うし、
1人でもそんな人間を育てられたら素敵だなって思う。
明日もがんばろー。